
The Doobie Brothers (1983)
夏休みも終わりということで、趣向を変えて解散ライブを紹介しましょう。
ドゥービー・ブラザーズのフェアウェル・ツアーです。
バンドがメンバーチェンジにより大きく音楽性を変えてしまうことは、それほど珍しいことではありませんが、ここまで評価が分かれて物議を醸していたバンドもそう多くはないでしょう。
ライブはそれなりに盛り上がってはいるものの、どこか淡々とした雰囲気の中、進んでいきます。
原曲から想像できないほどお洒落にアレンジされた "Listen To The Music"、グラミーにも輝いた "What A Fool Believes" など完成度の高いヒット曲が立て続けに演奏されるものの、心を震わすまでには至らない。
それが最後のこの男の登場により、すべてが一新されます。
ミスター・トミー(トム)・ジョンストンの登場とともに会場の空気ががらりと変わるのです。
威勢のいい掛け声に、間髪入れず、"Long Train Runnin'" のイントロのギター・カッティング。
これでライブは一気にクライマックスへ。
最高潮に達した客席のボルテージは、最後の "China Grove" まで衰えることを知りません。
やはりドゥービーはトミーのバンドであった。
この後の再結成でも、トム・ジョンストン中心のオリジナルに近いメンバーでの復活は必然であったことを改めて感じますね。
マイケル・マクドナルドの洗練されたサウンドも悪くはないのですが、この男達には豪快なギター・サウンドがよく似合う。
ギャップを楽しむもよし、一粒で二度美味しいこのライブを是非多くの方に堪能してほしいです。
再発を望みます。
ググってみました
『名盤紹介の館』
『JUN-K's Lab』
この盤試聴も見つかりません。
とりあえずこれで彼らのライブの雰囲気だけでも味わって...
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ラベル:Doobie Brothers